意外にも心地いい孤独
クラス転移後に気づけば誰からも距離を取られるような世界へ突き落とされた。でもね、そんな状況こそが何故か自分にとっては日常だという話。
人の目が集まる場所ならどこだって逃げるように通り抜ける。だがあの子たちと比べて自分の存在価値なんて微塵もない。それでもなぜか胸の中に焦燥感が湧いてくるのはなぜだろう。それってもう決まってんだろうけど、どうせ今後も同じだからしょうがない。
放课后のバスケットボール部練習場に立つと、選手達の声が耳についた。ただ立ち尽くしている自分がいるだけで、彼らは完全に私の存在を感じていないみたいだった。そしてそれを知った瞬間に、背筋が凍るほど冷たい空気が押し寄せた。こんなものを見れば見る程、気持ち悪くて仕方なくなるのだ。
最近よくあることだけど、何かをきっかけにして突然顔を向けてくれたりすると、そこにあるのが単なる勘違いであることに気付くことがある。そうやって少しずつ作り上げられていく人間関係は、きっと崩れやすいはずなのに、誰もそれが分からない。
午前中の通学路沿いで偶然出会う相手とは、まるで別次元の人々のように会話を交わしてしまう。お互いに理解できないまま過ごしていた日々は、時に辛いけれど、また別の意味で楽しくもあるのかもしれない。
「なんで俺だけ…?」と思う人も多いかも知れないけれど、現実は残酷すぎるくらい真面目なんだ。そんな毎日に耐えられない時は、いつものように夜遅くまで漫画を読んで時間を潰すしかない。少しは心が癒されてくれるかな。
まぁ、そんなことで好きな人はきっと居るはず。特に学校行事とかスポーツ系のイベント好きっていう人にぴったりだと思う。でもね、これは一体どんな結末を迎えるのかまだわからない。気になるならまずは1冊読んでみてほしい。
DMMブックス・Kindle(日本)・BOOK☆WALKERなど、さまざまなところで気軽に楽しむことができる。必要以上に追いかけることはせず、自分のペースで読み進めよう。
放課後にはいつも同じベンチに座っているのに、彼らとの会話は常に端折られてしまう。ただそれだけで何かがズレている気がし始めると、その日の終わりにはもう自分自身さえ信用しなくなっていた。
日常の中にも小さな不協和音がありすぎて、時折耳にする笑い声に首を傾げるのは当然のことだ。だがそれでも、あの子たちの目線から逃げる術なんてどこにもなかった。
雨上がりの道筋を通るのが嫌だったのは、靴の裏に積もらった水滴が地面に散らばる様子を見ても仕方がないからだ。通りかかる人たちと肩を並べて歩いているつもりでも、まるで隔世の存在みたいに感じられる。
そんなときによく聴こえるのは、「彼氏いるの?」という質問だ。答えられないほど胸が締めつけられるような思いの中で、必死で振切りながら歩いていた。
深夜になるとスマホ画面の明かりが寝室全体を照らしていることもあるけど、本棚を開けばすぐに思い出せるページがある。そこには何度も立ち読みをしてきた人のサインやらコメントやらがぎっちり詰まっていて、まるで密室みたいな空間を作ってしまうのだ。
気づいたら一週間に一度の更新頻度になっていて、今さらどうしようもない気持ちになる。
昼休みの食堂で注文を取ろうとする店員に向かって「ちょっと待って」と呟き続けてしまったこともあった。その瞬間、周りからは遠慮されたような空気を感じていたからだろう。
だけどやっぱりこの世界は完璧ではない。そして間違い探しをするよりもっと恐ろしいことが起こることがある。
もし本当に誰かと一緒にいたかったとしても、それはきっと孤独の中に隠れているからこそなのだと信じたくなってしまった。
放課後だったはずなのに廊下に出ると誰にも会えなかった。校舎の窓枠が縁取りのように光っているだけで、それ以上のことは考えさせられなかった。それでもなぜか喉が渇き、水筒に蓋を閉める動作を二回繰り返してしまう。同じ時間帯に帰宅してるはずの人たちがマンション前で笑顔を見せているのが目に見えるのに、自分だけはどこにも属していないような錯覚に襲われる。
ただ一つ心地よいことがあるなら、漫画のセリフが現実の声に聞こえたことくらいだ。いつものカフェテリアでカレーライスを頼もうとした時、偶然背中に向けた女子の髪飾りがパッと閃いた。それが何かにつけて自分のことを知ってるのか、なんて思わず目を剥いた。案外みんなと同じ悩みを持ってるんだろうし、少しずつ仲良くできる気がしていた。
でもね、その日の夕焼けが特に眩しかった。誰かと過ごしたい一心で街へ出ていったけれど、結局一人ぼっちでコンビニの冷蔵庫前に立っていた。袋に入ったジュースの温度が指紋を伝うようにして、なんだかなぁと呟いてしまった。こんなに日常が甘くて切なくなるとは思わなかった。
眠れなくてもいいやって思うようになったのは最近のことだが、朝起きてテレビをつけたらまたあのテーマ曲がかかっていて震えた。だって昨日見た夢じゃなくて、今の時間が全部嘘なんだから。それにしてもなんでこうも好きになっちゃうんだろう、っていう不思議さがあって。
夜遅くまでスマホを握ってたりすると、突然自分が消えてなくなってしまわないかと思うようになる。でもまあ大丈夫だよ、もっと生きていけるって。だって誰かのために生きたいから。そう言い聞かせて、明日を迎えてしまうんだ。




